長谷寺
![長谷寺](IMG_3927c.jpg)
長谷寺縁起と伽藍
長谷寺は、山号を豊山
と号し、朱鳥元年(六八六年)
道明上人
が天武天皇のために「銅板法華説相図」
を初瀬山
西の岡に安置したことにはじまり、のち
神亀
四年(七二七年)、徳道上人が聖武天皇の勅願に
よってご本尊十一面観世音菩薩を東の岡にお祀リに
なりました。徳道上人は観音信仰にあつく、
西国三十三所観音霊場を開かれた大徳
として知られ、長谷寺はその根本道場とも呼ばれるゆえん
であり、長谷詣、
長谷信仰は全国に広がりました。
下って天正十六年(一五八八年)、専誉僧正がご入山されてより、長谷寺は関係寺院三十ヶ寺を
有する真言宗豊山派の総本山として、
また西国 三十三所第八番札所として、檀信徒は約二百万人、
四季を通じて「花の御寺」
として多くの人々の 「信仰をあつめています。
![長谷寺](IMG_3946c.jpg)
仁王門をくぐるとその先は登廊、
399段を昇って本殿へとつながる。
とっても素晴らしい回廊。また、風雅な長谷型灯籠も素晴らしい。
ご本尊十一面観世音菩薩は
近江国高島
から来た楠の霊木を用いて三日間で造り上げたといわれ、全国に
広がる長谷観音の根本像です。御身の
丈三丈三尺(十メートル余)、右手に錫杖 を持ち、
平らな石(大磐石)の上に立つ独特なお姿をしています。これは観音様の
特別なお徳を表し、人々の願いに対する慈悲の深さを示しています。
現在の御像 は天文七年(一五三八年)東大寺仏生院実清良学
の作と伝えられ、両脇には難陀龍王と雨宝童子
が仕えています。
(パンフレットより)